がん保険と自由診療について。

今回は、少しづつ増えてきた「自由診療を保障するがん保険」と「自由診療」について書いて参ります。

管理人が現在勤務している乗り合い募集代理店で取り扱っている生命保険会社のがん保険のうち、3社のがん保険は主契約に組み込む形や特約で「自由診療」を保障対象としています。

では、そうしたがん保険は「すべての自由診療」を保障対象とするのか?

答えはNOです。

では、保障される「自由診療の定義」とは?と申しますと、弊社が取り扱っている3社のがん保険のうち、外資系生保のがん保険の場合は以下のように定めています。

<支払事由>
診断確定されたガンの治療を目的として、下記①②のいずれかの療養で入院又は通院*1をされたとき

患者申出療養*2または評価療養

②特定病院において行われる所定の自由診療

ただし、次の療養は除きます。
・先進医療による療養

・乳房再建術や乳輪・乳頭再建術などの形成再建手術

・遺伝子パネル検査(上記②の場合)

*1.治療処置を伴わない薬剤・治療材料の購入・受け取りのみの通院は、「治療を目的とする療養が行われる通院」に該当しません。

*2.療養を受けた日現在、公的医療保険制度に定める療養の給付に関する規定において給付対象となっている療養など、厚生労働大臣が定める患者申出療養でなくなっているものは除きます。

〇特定病院とは
療養を受けた時点で、厚生労働大臣が指定し、もしくは厚生労働大臣による承認を受けた病院、または公益社団法人日本臨床腫瘍学会によって認定研修施設と認められた施設で、以下の通りです。

最新の対象となる特定病院は厚生労働省又は日本臨床腫瘍学会のホームページを参照ください。なお、これらと同等と会社が認めた病院または診療所を含みます。

◇がん診療連携拠点病院等
・都道府県がん診療連携拠点病院

・地域がん診療連携拠点病院

・国立研究開発法人国立がん研究センター

・特定領域がん診療連携拠点病院

・地域がん診療病院

・小児がん拠点病院

・小児がん中央病院

・がんゲノム医療中核拠点病院

・がんゲノム医療拠点病院

・がんゲノム医療連携病院

・特定機能病院

◇日本臨床腫瘍学会認定研修施設:公益社団法人日本臨床腫瘍学会によって認定研修施設と認められた施設

では、民間クリニックが自由診療として行っている免疫細胞療法(ANK細胞療法など)は?と申しますと…論外ですね。そもそも、民間クリニックが行っている免疫細胞療法や代替療法(フコイダン等)は、エビデンスが乏しいあるいはまったくない代物(インチキ)です。

免疫細胞療法は一時期先進医療として行われていましたが、治療効果がないため先進医療から削除されました。そのひとつであるANK細胞療法(NK細胞を体外で培養・活性化させて体内に戻し、がんを攻撃させるというもの)が何故治療効果が得られなかったのかについては、2013年に東北大学が科学的に解明しています。

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↑クヌギの樹液にやってきたカブトムシ(7月撮影)。

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